チェコ旅行3

チェコ旅行3 (2014年6月13日~2014年6月22日)
~プラハでの手打ち蕎麦の会~

夫、友人の阿部さん、私の3人でチェコへ行きました。
今回はプラハで「手打ち蕎麦の会」を開くのが目的です。
2年前にプラハで「和食と日本酒の会」を開いた時にお世話になった池田なつ実さんが、今回も現地での準備などいろいろやって下さいました。
「手打ち蕎麦の会」では40人ほどのチェコの方達に、手打ち蕎麦と日本酒等を楽しんでいただきました。
蕎麦会が無事に終了した後は、モラビア地方への二泊三日のドライブ旅行。
お城やワインセラー巡り。
地元の方たちと、夜遅くまでワインを飲みながらおしゃべりしたり歌ったり・・・
温かい心のこもったおもてなしに感謝・感激。一生忘れられない体験をすることが出来ました。

第一日目 (6月13日)

今回の旅行の目的は、プラハでの「手打ち蕎麦の会」。
そのため蕎麦打ちの道具(木鉢やのし棒など)、蕎麦粉などの材料やミネラルウオーター等、荷物が多く大変。
夫のスーツケースが27kg、、私のが26kgと「HEAVY」の札(23kg以上)が付くほどの重さ。
幸い今回利用のエミレーツ航空は、手荷物が30kgまで無料なので、超過料金がかからず、大助かり。

午後10時、定刻通りエミレーツ航空で成田を出発。

 

第二日目 (6月14日)

午前3:50無事ドバイ空港着。ここでプラハ行の飛行機に乗り継ぐのだが、出発まで5時間以上待たなければならない。長い長い通路を通って、乗り継ぎ機の搭乗口に向かう。各待合室にはほとんど人がおらず、ところどころに椅子の上、或は椅子の下で 寝ている人がいる。
椅子ではなかなか眠られず、歩き回って窓から外を見たりして時間をつぶす。

菩提樹の花

9時5分にプラハに向け出発。午後1時25分プラハ着。
空港のタ-ンテーブルの所で荷物の出てくるのを待つが、蕎麦打ち用ののし棒が出てこない。バッゲージクレームの所へ行くと、なんとそこへ置かれていたのです。やれやれ~
空港にはなつ実さんとパベルさんが迎えに来て下さっていた。
パベルさんの車でマリオットホテルへ。
2年前に泊まった懐かしいホテル。部屋でなつ実さんと明日、明後日の手順について相談する。

その後2年前にも行ったメキシカンの店に行き夕食。 途中街路樹の菩提樹に花が咲いてきれいだった。
無濾過のビールのおいしかったこと!

明日からの準備作業を考え、早めにホテルへ帰り休むことにする。

第三日目 (6月15日)

阿部さんが用意して下さった朝食を食べる。パン、ヨーグルト、チーズ、コーヒー、果物のおいしい朝食をゆっくりいただいた後、なつ実さんの家に蕎麦打ちの道具を運び、蕎麦会の準備を始める。
明日の蕎麦会の試食用に、まず夫が蕎麦粉1kgを打つ。 延し板がないのでやむなくテーブルの上でじかに打つことにする。ところがテーブルが伸縮するタイプのもので、伸ばすと縦に2本溝が入り、伸ばした蕎麦に筋がついてしまう。 いろいろ工夫して、何とか打つことが出来ました。 夫が打った後、阿部さんが1㎏打つ。

蕎麦を打っている間に私となつ実さんは、鴨せいろ用の鴨の準備をする。
骨付きの立派な鴨をオーブンで焼く。
1時間ほど焼くと、きれいな焦げ目が付き、骨が簡単に外れる。阿部さんが上手にスライスしてくれる。
お昼はなつ実さんが作って下さったカレーをいただく。
昼食後、夫がもう一度1㎏の蕎麦を打って、明日の試食用の蕎麦打ち完了。
そば茶も作りボトルに入れ冷蔵庫にキープ。

ひと通り今日の準備が終わり、夕方パベルさんも加わり5人で、居酒屋へ。
無濾過生のビール(ピルゼン、スヴァニー等)が、実においしい!
チェコのビールのおつまみ、代表的な三品をとっていただく。
ウトネペツ(ソーセージの酢漬け、日本語で通称”土座衛門”)、ナクラーダヘルメリーン(チーズのマリネ)、ラチェンカ(豚肉のゼリー寄せ)

 

第四日目 (6月16日)

ユリンカ

いよいよイベント当日。
9時に準備のためなつ実さんの家に行く。
なつ実さんの飼っているコーギー犬のユリンカが尻尾を振って迎えてくれる。
ユリンカはなんとコーギーのチェコチャンピオンなのです。
とっても可愛らしく賢いワンコです。

天ぷら用の野菜(なす、人参、玉ねぎ、ズッキーニ)を切ったり、鴨せいろ用のねぎを炒めたり。

トロフィー&メダル

昼食は近くの中華のお店で餃子を食べる。水餃子がおいしいとのことで注文するが、量の多いのにびっくり。大きな大きな餃子がなんと15個で一人前。

昼食後なつ実さんの家に戻り、会場に持っていく荷物の準備をする。
3時にパベルさんが車でお迎えに来てくれ、荷物を積み込んで会場へ出発。
30分で着く予定が渋滞に巻き込まれ、会場に着いたのが3時50分。
5時開始なので大急ぎで準備にかかる。
夫と阿部さんは会場で蕎麦打ちと試食の準備。
会場の下見が出来ず、写真を見て想像していたのと勝手が違い、蕎麦を打つためのスペースがない。調理台の上に延し板を置いて打つ予定が、調理台ではなくガス台になっている。
やむなくお皿等を置くための机を代用することにする。

私となつ実さんはちょっと離れた調理室で、天ぷらを揚げ始める。かき揚げ、なす、ズッキーニの3種類。4月に熊本からチェコに来てプラハに滞在中のFさんの奥様も手伝って下さる。
5時になってもまだ全部揚げ終らない。

4時半ごろからお客様が集まり始めたので、持参のそばぼうろを出して食べていただく。
5時10分に開演、蕎麦打ちを始める。
皆さんチェコ語での説明を聞きながら、熱心に蕎麦打ちを見て下さる。
実演も終わりに近づき、蕎麦を切り始めたころで阿部さんが茹で始め、私となつ実さんは、鴨汁を器に入れて配る。
最初は各自取りに来ていただく予定だったが、席が固定されていて出入りしにくいので、配って回ることにする。
鴨汁は好評ですぐに完売。次に天ぷら蕎麦を食べていただく。天ぷらもよく売れ、私たちの口には回って来なかった。
持参の日本酒を、車で来た方以外皆さんおいしいと言って飲まれた。

あっという間に時間が経ち、7時の閉会の時間となる。
皆さん結構満足して下さったようで、ホッとする。

第五日目 (6月17日)

手打ち蕎麦の会が無事終わり、ホッとした気分。ゆったりした気分で朝食を食べ、11時になつ実さんと歩いて昼食のレストランへ。
旧市街を通りカレル橋近くのブルタヴァ川に浮かぶ船を改造したレストラン。イタリアンのお店でビールとパスタをいただく。スタロプラメンというビール、実においしいくてお代わりして2杯も飲んでしまう。

昼食後なつ実さんと別れ、地下鉄に乗ってなつ実さんおすすめのビシェフラド城へ行く。
プラハで最も古いお城で、城址、教会、墓地、公園などがある。
墓地にはスメタナ、ドボルザーク、ムハ(ミュシャ)など著名な芸術家のお墓がある。
小高い要塞からのブルタヴァ川の眺めが素晴らしい。
公園の中のカフェで、子供たちがサッカーをしているのを眺めながらジュースを飲む。
ゆったりとした時が流れ、別世界にいる感じ。

公園を4時に出て地下鉄に乗ってホテルに帰る。
夕飯はヴェトナム料理の店で食べる。
生春巻きとフオーがとてもおいしかった!!

第六日目 (6月18日)

今日から二泊三日で南モラヴィアへの小旅行。
なつ実さん、パヴェルさん、藤岡夫妻、阿部さんと我々の7人。そしてユリンカも一緒。
9時過ぎにパヴェルさん運転の車でプラハを出発。
チェコ第二の都市、ブルノの近くを通り一路モラヴィアへ。12時半過ぎにスロヴァキアとの国境近くの小さな町、ミロティッツェに到着。ペンションにチェックインして、庭の木陰でさっそくランチ。
なつ実さんと藤岡さんの作った、おにぎり・出し巻き・ぜんまいの煮つけ・から揚げ・蟹かま・沢庵などの和食の数々。とっても美味しく、改めて和食の良さを実感。

昼食後、近くにあるバロック様式のお城、ミロティッツェ城に歩いて行く。
ガイドさんの説明をなつ実さんが日本語で話してくれる。
それほど大きくはないが、建物、お庭ともに美しいお城。
ここで王妃や騎士の衣装を着て扮装することが出来る。
私は19世紀のハプスブルク家のエリザベス妃の衣装を着て王妃様になった気分。

ペンションに戻り一休みした後、車で10分ほどのワインセラーへ。
個人が本業とは別にワインを作っているセラーで、1820年から続いている古いセラー。
セラーに入ると地下室があり、降りていくと両側にワインを貯蔵している斗ビンとたるが並んでいる。
ワインを吸い取る器具で、試飲用に次々とワインをグラスに注いでくれる。
10種類くらい試飲して満足して外に出ると、なんとそれからパーティーの始まり。
テーブルの上には、この地方で結婚式の時しか作らないというクッキーや、パテ・ソーセージ・チーズなど心尽くしの料理の数々。
セラーのオーナー夫婦の他に、近くのご夫婦2組も参加しての賑やかな宴。
皆さんとてもにこやかで、フレンドリー。素晴らしい歌も披露して下さる。

なつ実さんはモラヴィア地方の民族衣装を着せてもらって嬉しそう。

驚いたことに昼間訪れたミロティッツェ城からクジャクが飛んで来ていて、人を恐れず近づいてくること。
雲の中に沈む夕日が雄大で美しかった。

 

飲んで歌ってお喋りして・・・
何とも夢のようなひとときでした。心のこもった温かいおもてなしに時の経つのを忘れるほどでした。。
気が付いたら10時過ぎ。タクシーを呼んでもらってペンションに帰る。

 

第七日目 (6月19日)

9時半に車でストラージュニツェ野外博物館に行く。
広大な敷地内にモラヴィア地方の住居・生活の変遷を示す建物が建っている。
19世紀当時の、モラヴィア地方の村の雰囲気が体験できる所。

12時近くまで見学し、ペンションに帰る途中、世界遺産になっているというワインセラーを見に行く。
60ものワインセラーが並んでいて壮観。

ペンションに戻り近くのレストランで昼食。
その後植物園を通って、昨日訪れたミロティッツェ城へ行く。
途中煙突の上にコウノトリが巣を作りヒナを育てている姿や、畑に立っている案山子が見え興味深かった。ゆっくり散策して、3時ごろペンションに戻る。

4時半に車で30分ほど離れた、フランスのワインコンテストで金賞受賞したというワインセラーへ行く。
ここは昨日訪れたフランタさんのセラーとは異なり、市場にも出荷している大きなセラー。
まず案内された地下の部屋で説明を聞きながら試飲する。
いろいろおつまみも用意されていて、次々と注がれるワインを飲んでいると壁際のウルバンの像の後ろの扉が音もなく開いた。
なんとその奥にもう一つ試飲所があり、花の飾られたテーブルの上にいろいろな料理が並んでいる。
ロクシェ、ガチョウのパテ、ソーセージ、チーズなど、ワインに合ってとっても美味。特にガチョウのパテはとびきりおいしかった。
さらにこの先にワインの生産設備、貯蔵設備があってステンレス製。

地下の部屋はとても寒いので、今度は戸外に出て麦畑を散策。どこまでもどこまでも続く麦畑。
木の葉にあたる太陽が作る光と影の美しさ。そしてまた赤い夕陽に照らされた光景の素晴らしさ!

外のテーブルを囲んで、再びワインを飲む。
最後に飲ませてもらった来年発売予定のワイン(サビニオン)が実においしかった。

お土産用にここのワイン、さらにフランタさんのセラーのワインを7本購入してペンションに帰る。

第八日目 (6月20日)

キヨフの役場

楽しかったモラヴィアともお別れ。今日はプラハに帰る日。
9時半、ペンションを出発。
途中南モラヴィアの中心地、キヨフの街に寄り市内見学。白い町役場が美しい。
青空市場で、野菜、果物、乾物などさまざまな品を売っている。
わさびをまぶしたナッツを売っているのにはビックリ。
キヨフを出てしばらくして、スラフコフ(ドイツ語でアウステルリッツ))着。
1805年にナポレオン率いるフランス軍が、ロシア・オーストリア連合軍を破った所。
お城もあるそうだが、われわれはブラツキー丘陵にある平和記念碑に足を運ぶ。

その後は一路プラハへ
3時近くに高速道路にあるレストランでランチ。
チェコ料理のグラーシュを食べる。
濃厚なソースの味がしみた牛肉がおいしい。付け合わせのクネドリーキ(チェコの蒸しパン)、量が多く食べきれるかと思ったが、ソースに絡めて完食。
プラハ到着後、なつ実さんの家に置いていた荷物を車でホテルに運ぶ。
今日宿泊するホテルはなつ実さんの家とは少し離れたオリオンホテル。
ここでパヴェルさんとお別れ。我々がチェコに来てからずっと献身的にお世話下さったパヴェルさん。本当にありがとうございました。
小休止の後、スーパーへお買い物。お土産にお菓子やパテ等食品をいろいろ購入。

チェコ最後の夜、なつ実さん、藤岡夫妻とレストランで食事。
チェコのビールは本当においしい。
ハルシュキというチーズ料理がビールに合っておいしかった。

 

第九日目 (6月21日)

いよいよ帰国の日。
午前中なつ実さんの案内でデパートとスーパーに行き、お土産を購入。食品、雑貨、玩具などを買いすべて良し。
一安心してイタリアンのレストランでランチ。
急いでホテルに戻り、1時にタクシーでホテルを出発し空港へ。
空港に着いて、お土産をスーツケースに入れようとしたら、なんと購入したばかりの荷物が無い。
昼食を食べたレストランに置き忘れてきたらしい。
今回の旅行では忘れ物等失敗も無く、無事旅を終えられると思ったのに、最後の最後でやってしまった・・・
取りに戻る時間もないのでそのままチェックイン。
プラハに着いてから帰国するまでずっとお世話下さったなつ実さん、本当にありがとうございました。

エミレーツ航空客室乗務員の人形

15時45分、エミレーツ航空機でプラハ発、23時05分ドバイ着。
来る時は真夜中で店はほとんど閉まっていたが、今回はデユーティーフリーの店が皆開いている。
乗り継ぎの成田行きの便まで3時間ほど待ち時間があるので、お店を見て回る。
ドバイは大きな大きな飛行場で、端から端まで見て歩くだけでも大変。
ブランドのお店でウインドショッピングを楽しみ、買ったのはアラビアのお菓子少々。

夜中の2時50分にドバイを離陸し、翌22日17時35分無事成田着。

今回の旅行も、なつ実さん、パヴェルさん、阿部さん多くの方のお蔭で素晴らしい体験をすることが出来ました。お世話になった皆様、本当にありがとうございました。

 

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