スペイン

スペイン旅行① (2011年8月27日~2011年9月4日)

夫が学生時代にギターの”アルハンブラ宮殿の思い出”を聴いて以来、一度訪れたいと思い続けたスペイン。
ようやく念願かなって行くことが出来ました。
3月に行く予定でしたが、東日本大震災のためツアーが催行中止。
今年は無理とあきらめたが、8月になんとか都合が付いてツアーに参加。

サグラダファミリア教会やグエル公園、カサ・ミラなどのガウディ作品の素晴らしさ!
アルハンブラ宮殿やメスキータなどの建築物、ピカソ、ゴヤ、ミロなどの絵画・彫刻をたくさん見ることが出来、期待に違わぬ素敵な旅でした。

第一日目 (8月27日)

ツアー参加者は28名。今回は若い人が多い。
添乗員さんはスペインに100回以上行っているという超ベテランの新井さん。
新井さんのお蔭で素晴らしいスペイン旅行を楽しむことが出来た。
12時30分、ルフトハンザ機は予定通り成田空港離陸。
ミュンヘンまで12時間10分。ミュンヘンからバルセロナまで2時間。
やっぱりスペインまでは遠~い。

ミュンヘンからバルセロナに向う途中、眼下にヨーロッパアルプスの山々が見え大感激!

空港から30分ほどバスに乗り、午後10時半(現地時間、日本との時差7時間)にホテル着。
長い一日が終わり明日からの観光に備え、すぐに就寝。

 

第二日目 (8月28日)

今日はバルセロナの市内観光。
まずカタルーニャ音楽堂へ。
ガウディと同時代に活躍した建築家ドメネク・モンタネールの最高傑作と称されている。
モザイクタイルや彫刻で飾られた優美な建築様式が特徴。

次に訪れたのがミロ美術館
ミロの絵画、彫刻、版画、オブジェなど多数展示されている。素晴らしい芸術作品なのでしょうが・・・
現代美術を理解するのは難しい。
それからモンジュイックの丘に行き、地中海を眺める。

そしていよいよ今回の旅行の目玉の一つ、サグラダファミリア教会へ。
写真や映像で何度となく見た教会。でも実物を見るとやっぱり迫力が違う。すごい!!

建設から129年経った今も未完成で、工事用のクレーンがいくつも見られる。

日本人彫刻家・外尾悦郎氏が完成させた「生誕の門」は、2005年、アントニ・ガウディの作品群としてユネスコの世界遺産に登録されている。

外観にまして、内部の素晴らしさ
高く天に上るかのような柱の数々。そして天井から差し込む温かい光・・・
何か木々が林立する林の中にいる様な感じ。
うまく表現できないけれど、何ともいえぬ温かさを感じる空間でした。

バルセロナにはガウディの作品がいろいろある。
サグラダ・ファミリア教会を見学した後、ガウディの作品で造られているグエル公園へ。
公園のシンボルになっている、破砕タイルで作られたドラゴン(トカゲにみえる)のオブジェ。
カラフルで美しい波打つベンチ。とても座り心地がいい。
そしておとぎの国にあるお菓子のようなかわいい家。
どれもこれもユニークで楽しい 。

グエル公園を見学後、ホテルへ戻る。
夕食までの時間にピカソ美術館へ行こうという事になり、希望者でタクシー3台に分乗して美術館へ。
美術館に着くと、びっくりするほど長い行列が出来ている。
これでは入館するまでどれほど時間がかかるかと心配したが、30分位で入ることが出来た。
今日が日曜日で入館料無料ということで、余計混んでいたよう。
ピカソといえばよくわからない抽象画というイメージが強かったが、絵を見てびっくり。
14歳のピカソが描いた「初聖体拝領」。純白のベールと衣装、緻密な細部の描写・・・すごい!
後半生の絵はだんだん抽象化していくが、写実を極めていたと知り、目から鱗。
とてもたくさんの作品で、ゆっくり見ることが出来ず残念。

タクシーでホテルに戻り、夕食。

夕食後添乗員の新井さんの企画で、近くのお店で二次会。
イベリコ豚の生ハム、ガルシアのたこ、マテ貝などを食べながら、ワイン、サングリアを飲む。
生ハムもたこもどれもこれもとてもおいしい。ホテルの食事では味わえないおいしさだった。

第三日目 (8月29日)

三日目の午前中はフリータイム。
添乗員さんの案内で、カタルーニャ広場からランブラス通りを歩いて、サン・ジュセップ市場へ。
バルセロナ最大の市場で、果物・野菜・肉・魚介等いろいろなものが並べられて活気にあふれている。
ここでカラスミを見つけ、思わず買ってしまった 。

市場を見学した後、ガウディが設計した邸宅、カサ・ミラ(ミラ邸)へ行く。
外観の波打つような曲線は地中海をイメージして作られたとか。
中庭は吹き抜けになっていて、屋上テラスに上がると人の形をしたような煙突がたくさんある。
頭が緑色をした像は、ワインの瓶の破片をちりばめたもの。
白や茶色等いろいろな煙突や排気口があって面白い

近くにやはりガウディの代表作のカサ・バトリョ(バトリョ邸)があるが、こちらは時間がなく外から眺めただけ。

バルセロナでガウディの作品をいろいろ見たが、大変ユニークな才能の持ち主だったのだと改めて思った。

カタルーニャ広場へ戻り、カフェで食べたジェラードがおいしかった!

昼食後100km離れたタラゴナへ。
紀元前218年、イベリア半島で最初にローマ帝国の植民地になった町。
世界遺産に登録されているラス・ファラレス水道橋を見に行く。
水道橋はローマ・フランス・トルコで見ているが、見るたびにその素晴らしい技術に感心させられる。

その後約250km離れた今日の宿泊地、マッサルファサールへ。
ホテルの隣にカルフールがあり、夕食までの短い時間を利用して買い物に行く。
大きなスーパーでどこに何があるかよくわからず、何を買うか迷っていたらYさんがイベリコ豚のパテを教えてくれる。
これはお土産としてとても好評で、もっと買えばよかったと後悔。

ホテルの夕食でパエリアがでる。やはりスペインに来たら一度はパエリアを食べなくては・・・
大きな鍋に作られた見事なパエリア。海老やムール貝などシーフードが入っているものを考えていたので、ちょっとイメージが違ったが味はよかった。

第四日目 (8月30日)

ホテルから約200km離れたエルチェのヤシ園へ。
ここも世界遺産に登録されているそうで、広い園内にナツメヤシの木がたくさん植えられている。
実がついているヤシの木があちこちに見られる。
この実を干したデーツを新井さんが買ってきて、皆に食べさせてくれた。柔らかくて甘くてとてもおいしかった。

近くのサンタマリア教会に行く。
頭上に黄金色の光輪があるマリア像が印象的。

その後340km離れたグラナダへ。
夕食後洞窟でのフラメンコショーへ。
細長い洞窟の両側に椅子が並べられ、真近で踊りを見ることが出来る。
細かいタップのリズムが素晴らしい!!

その後バスで、アルハンブラ宮殿の見える丘へ。
ライトアップされた宮殿がとてもきれい。

第五日目 (8月31日)

今回の旅行の見所のひとつ、アルハンブラ宮殿へ。
イスラム芸術の最高傑作といわれるアルハンブラ宮殿。
敷地内は、宮殿内で最も古い城砦部分であるアルカサバ、王の居城であった王宮、夏の離宮ヘネラリフエ庭園の3つに大きく分けられる。

まず白大理石のファサードをくぐって宮殿の中心部であるコマレス宮へ。
天人花のパティオ、大使の間、ライオンのパティオと見て廻る。
いたる所に見られる優美で繊細なアラベスク(連続模様)が見事。
ライオンの噴水は工事中で見られなくて残念!

ヘネラリフェ庭園は、いたる所に水路や噴水が設けられ、水の宮殿ともいわれる。
細長い池を囲んで花が咲き乱れ、噴水の水が涼しげで夏の離宮と呼ばれるにふさわしい。

アルハンブラ宮殿見学後レストランで昼食。

昼食後、バスに乗りミハスへ。
小高い山の中腹に白い壁の家が並んでいる。青い空に白が映えて美しい。展望台からモロッコとイギリス領のジブラルタルが少し見えました。
ここには闘牛場があり、中に入って施設を見学する。

バスに乗り200㎞離れたボルムホム(セビリアの隣の町)へ。オリーブ畑とひまわり畑が延々と続く。

夕食後、新井さんがホテル近くのショッピングモールの中にあるバルへ案内してくれる。
イベリコ豚の生ハム、ガスパッチョ、イカの墨煮等実においしい。
ホテルの食事はあまりよくなかったが、新井さんが個人的に連れて行ってくれた店はバルセロナもここもとてもおいしく、新井さんに感謝!

 

第六日目 (9月1日)

セビーリヤ(セビージャ)市内観光。
まずスペイン広場へ。1929年イベロ・アメリカ博覧会の会場として造られたもの。
会場を囲む半円形に並んだ建物の下には、スペイン各県の特徴や歴史的場面をタイルで描いた58のベンチが置かれている。一つ一つ異なったタイル画が面白い。

次に大聖堂とへ。
モスクの跡地に建てられたスペイン最大の大聖堂。修復中で残念ながら中には入れなかった。
モスクに隣接したヒラルダの塔は、高さ98Mあり、モスクのミナレット(尖塔)の上にキリスト教の鐘楼が付け加えられたものとのこと。

観光後バスに乗り137㎞離れたコルドバへ。
コルドバではまずメスキータ(スペイン語でイスラム教寺院)へ。
785年に建設され、その後拡張され2万5000人を収容する巨大なモスクとなった。
しかし13世紀キリスト教統治時代に内部にカテドラルが造られ、イスラム教とキリスト教、2つが共存する珍しい建物。
赤茶と白の馬蹄形のアーチは幻想的で美しい。メスキータ内部は「円柱の森」と呼ばれるそうで、かっては1000本以上の柱があったが、現存するのは約850本。
でも美しい柱の迫力に圧倒された。

メスキータ見学後、ユダヤ人街の花の小道へ。
狭くて短い小道だが、写真を撮る人がひきもきらない。

近くのレストランで昼食。タパス料理(小皿料理)で、トルティージャがおいしかった。
ここの日本語メニューに不思議な料理を発見。”代金引換ケーキ”や”住宅のリオハボトル”って、どんなものだろう??

昼食後は約410kmも離れた最終目的地のマドリッドへ。
途中「ドン・キホーテ」の舞台として知られる、ラ・マンチャ地方の風車を見に行く。
白い風車がいくつも立ち並んでいるが、現在は観光用で実際には使われていない模様。
風がとても強く、夏だというのに寒かった。

寒い中、皆で写真を撮り、再びバスに乗りマドリッドへ。午後8時近くホテル着。
ホテルの入り口に熊と山桃を描いたプレートがありました。
これはマドリッドの市章とのこと。このあとマドリッド市内で、熊と山桃をデザインしたものをよく目にしました。

バルセロナから始まって、マドリッドまでのバスの走行距離は2000㎞になるとのこと。

第七日目 (9月2日)

マドリッド市内観光。
まずプラド美術館へ。パリのルーブル美術館、ロンドンのナショナルギャラリーと並ぶヨーロッパ三代美術館の1つ。
ゴヤの「裸のマハ」「着衣のマハ」。ベラスケス、エル・グレコ等学校の教科書で見たような名作がたくさん展示されている。
次に国立ソフィア王妃芸術センターへ。
ピカソの「ゲルニカ」やダリ、ミロなど主に20世紀の現代アートが展示されている。
戦争の悲惨さを描いた「ゲルニカ」を見ることが出来、感激!!

その後マドリッドのスペイン広場へ。
セルバンテスを記念して造られた広場で、セルバンテス像が、ドンキホーテとサンチョパンサを見下ろすように立っている。

昼食後は、オプションに参加して、「世界遺産・古都トレド観光」へ。
16世紀のマドリッド遷都まで、都として栄えたというトレド
三方を川に囲まれた天然の要塞の地で、古い面影が残る町。
キリスト、ユダヤ、イスラム教が混在する独自の文化が育まれてきた。
高台から見渡す全景が美しい。
スペイン・カトリックの総本山である大聖堂を見学。壮大で内部の装飾も素晴らしい。
サントメ教会では、エル・グレコの傑作「オルガス伯爵の埋葬」を見る。

徒歩でのトレド市内観光、終わり頃には、さすがに少し疲れを感じた。
今年は例年より10度位気温が低いとの話だが、平年並みだったらさぞかし暑くて大変だったことだろうと思う。

すべての観光を終えマドリッドのホテルへ。

夕食は中華レストラン。
これがスペインでの最後の晩餐と思うとチョッピリ感傷的になる。
ビールやワインを飲んで盛り上がる。

第八日目 (9月3日)

いよいよ帰国の日。
早朝4時にホテル発。
空港に着いてから、ランチボックスに入った簡単な朝食をとる。
特にトラブルも無く、6時10分発のルフトハンザ機に搭乗。
フランクフルトで乗り継ぎ、9月4日7時40分無事成田到着。

今回の旅行も、添乗員さん・参加メンバー・天候などいろいろな面で恵まれ、楽しく充実した旅行でした。

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