ペルー(中南アメリカ)

ペルー 旅行
(2005年~7月30日2005年8月7日)

前々から行きたいと思っていたペルーへ、ツアーに参加して行きました。
マチュピチュ、ナスカ、クスコ、チチカカ湖などを短期間でまわるとてもハードな旅でした。
でも驚きと感動の連続の素晴らしい旅でした。
テレビや写真で見た光景を目の当たりにした時の感激。
そのスケールの大きさ、迫力など言葉ではうまく表せません。
セスナ機から見た巨大な地上絵。いつ、だれが、何のためにどうやって書いたのか???
まだまだ解明されない不思議がいっぱいです。

7月30日(土)
クラブツーリズムの「アンデス周遊9日間」に参加しての旅の開始。
参加者は15名、そのうち男性は4名で圧倒的に女性が多い。
午後4時50分成田発。
約10時間後、経由地のロサンゼルス到着。
ここで航空機を乗り換えペルーの首都リマへ(所要:約8時間25分)

月31日(日)
リマの空港に夜中の0時20分着。
バスでホテルに向かう。2時前にホテルニューコルパック着。
機内でほとんど眠れなかったので、とにかく睡眠をとろうとすぐにベッドにもぐりこみぐっすり眠る。
朝8時にモーニングコール。
朝食を済ませ9時半に専用バスでナスカに向かう。
途中プレ・インカ時代の遺跡パチャカマック遺跡(Pacha=天地、Camac=創造者)を訪れる。
太陽の神殿、月の神殿、太陽の処女の館などが建てられていたが、スペイン人の侵入によって
廃墟となってしまった。
広大な砂漠に造られた遺跡の大きさに驚く。まだ発掘されていない部分もあるとのこと。
ところどころ崩れた土に貝殻が混じっている。


神 殿

闘牛場 太陽の処女の宮殿

遺跡見学後バスでしばらく走り、カニエテのEL PILOTOというレストランで昼食。
サンコチャードという牛肉と野菜たっぷりのスープ、そしてルクマという果実のアイスクリームがおいしかった。

サンコチャード


ルクマのアイスクリーム

昼食後、バスはナスカへ向けパンアメリカン・ハイウエイを南へひた走る。
右手は海、左手は丘陵地帯の道を走っていたが、そのうちどこまでも続く広大な砂漠の中を走り続ける。
途中、イカ空港でトイレ休憩。ここからもナスカ遊覧飛行機が出ている。
朝9時半に出発して約9時間後、ようやくナスカのホテル着。
プールもあるモダンなリゾートホテル。
夕食のとき、ガイドの具志堅さんが買ったチリモヤというフルーツをご馳走になる。甘くてとろっとした感じでおいしかった。
アイスクリームにしてもおいしいとのこと。

ナスカラインズホテル ホテルのプール チリモヤ

8月1日(月)
いよいよ待望のナスカ地上絵見学の日。
7時15分ホテルを出発。5分ほどで飛行場到着。
晴れてはいるがガスがかかって地上絵は見えないとのことで、飛行機がなかなか飛ばない。
ナスカの地上絵のビデオを2本見てしばらくすると、いよいよ飛行機に乗れるという話。
飛行機が飛ばなくてもし地上絵が見られなかったらという不安があったのでホッとする。
12人乗りのセスナ機で砂漠の上を飛ぶ。
くじら、宇宙飛行士、さる、コンドルなどつぎつぎ見える。「すごーい」の一語。
いったいだれがなんのためどうやってこのような地上絵を描いたのか???
最初は元気に写真を撮っていたが、飛行機が絵の上を右に左に旋回するうちに気持ちが悪くなる。
(フライト前、酔い止めを飲んでおいたが、効き目がなかった。)
40分近くの遊覧を終え、無事着陸。

コンドル ハチドリ 宇宙飛行士

昼食後、地上絵の研究家、故マリア・ライヘ女史が建造したミラドール(展望台、高さ20m)に登る。
ここからは、手、木、とかげが見える。
一面に広がる茫漠とした砂漠の眺め、そこに刻まれた地上絵をしっかり瞼に刻み、ナスカに別れを告げる。
途中トイレ休憩で再びイカ空港に立ち寄る。
ここでコンドルとご対面。とても大きい。羽を広げると大人二人手をつないだより大きい。
ここからはアメリカンハイウエイを北上してリマに戻る。

ミラドール 木と手 コンドル

ホテルでの夕食にペルーの代表的料理セビッチェ(シーフードのマリネ)が出る。
程よい酸味でとてもおいしい。
8時ジャスト、昨年ホームビジットで我が家にお迎えしたA氏が会いに来てくださる。
再びリマで再会でき感激!

セビッチェ A氏と再会 ホームビジットのA氏夫妻

 8月2日(火)
空路、インカ帝国の首都・クスコへ。(所要約1時間15分)標高3400mの高地。
高山病予防のため、1.走らない(過度な運動をしない) 2.大声を出さない 3.水分を十分取る(コカ茶を飲む)などの注意を受ける。
ホテルで昼食後、クスコの市内観光と近郊の遺跡見学へ。
まずコリカンチャ神殿(現在はサント・ドミンゴ教会)へ。
金で埋め尽くされていたとiいう神殿。
神殿の内部は月、太陽、星などの部屋があり、黄金がなくなった今もインカの精密な石組を見ることが出来る。
次に「カミソリの刃1枚通さない」というインカの石組みの残る通りを歩き、有名な12角の石を見る。
アルマス広場で小休止。
その後サクサイワマン要塞跡へ。巨石が三層に積み上げられ、360mにわたって続いている。
中には高さ5メートル、重さ360トンの石が使われていると言う。
これまたすごーいと驚くばかり。
タンボ・マチャイ遺跡(インカ時代の沐浴場)、ペルーの田舎の家庭訪問と盛りだくさんな見学を終え、5時過ぎホテルに戻る。
夕食時にホテルでフォルクローレディナーショー。
音楽と踊りもあり楽しかった。

コリカンチャ神殿 12角の石 ラ・コンパニーア・デ・ヘスス教会 サクサイワマン タンボ・マチャイ

8月3日(水)
ナスカの地上絵と並んで今回の旅行のハイライトというべき、マチュピチュ観光の日。
4時45分、モーニングコール。
バスでサン・ペドロ駅へ。6時30分発の列車でアグアス・カリエンテス駅へ向かう
スイッチバックで上り下りしながら進む。
進行方向左手にウルバンバ川のきれいな流れと段々畑が見える。
4時間後、10時半にアグアス・カリエンテス駅着。
そこからバスで約20分、ほこりっぽいでこぼこした道をジグザグに登り、遺跡の入り口へ。
周囲は切りたった山々で、岩がほぼ垂直に切れて谷に落ち込んでいる。
入り口から20分近く歩いて登ると、パッと現れた空中都市。
テレビや写真で見た光景が目の前に出現。スケールの大きさ、迫力など、言葉ではうまく表せない。
日差しが強く暑い中、ガイドの説明を聞きながら、遺跡を見て回る。
太陽の神殿、コンドルの神殿、水汲み場、貴族の住居跡等々。
段々畑がたくさん作られており、断崖絶壁にも畑があるのには驚かされる。
2時間余見学した後、バスでアグアス・カリエンテス駅に戻る。

バスで麓に下る途中、曲がり角で男の子がバスに手を振っている。坂道を先回りして、しばらく行った曲がり角でまた出現する。
何回か現れて、終点近くでバスに乗り込んできた。
グッバイボーイと呼ばれる少年で、「グッバ~イ」「サヨ~ナラ~」「アディオ~ス」と高い声で叫び、最後にチップを求めてくる。
一生懸命走り、額に汗している少年の姿がいじらしく、チップを入れる。
駅の近くのレストランでようやく昼食。
昼食後、駅の近くにたくさんある土産物屋でお土産を買う。
3時55分発の列車で帰路に着く。
7時20分 ホロイ着。ここからバスのほうが早くクスコに戻れるということで、バスに乗りホテルに向かう。クスコへ向かう途中の峠から、クスコの美しい夜景が眺められる。
そしてまた、夜空に南十字星を見ることが出来た。

マチュピチュ 太陽の神殿 段々畑 土産物屋 グッバイボーイ

8月4日(木)
今日も4時45分、モーニングコール。
今日はチチカカ湖まで、バスでの長旅になるので、朝食を抜き、酔い止めを飲む。
6時出発。柔らかい山容に囲まれた、広々として穏やかな草原を進む。どこまでもどこまでも続く一本道を進む。
シクアニ(3542m)でトイレ休憩。
ここにアルパカやビクーニャがいて、草をあげるとおいしそうに食べる。
シクアニからしばらく行ったところにラ・ラヤ峠という標高4335mの峠がある。今回の旅行で一番高度の高い所。でもバスから降りて買い物する程度なので、空気が薄いとか、息苦しいとか感じなかった。
ラ・ラヤ峠から少し下ったプカラで昼食。ここは陶器が名産で、ペルーの家の屋根にのっている雄牛の置物はここで作られているとのこと。
二頭の牛の置物は、家の守り神とか繁栄の縁起物なのだとか。
1時過ぎフリアカの町に入る。
飛行場があり、商業活動の盛んな国際的交易地として栄えているとのこと。
車や自転車タクシーなどがたくさん走っていて道が混雑している。

ビクーニャ ラ・ラヤ峠 屋根の上の雄牛の置物 自転車タクシー

フリアカの街を抜けシルスタニ遺跡へ。
標高4000メートル、ウマヨ湖を見おろす高地に立つ、この遺跡はプレ・インカ時代からインカ時代にかけて作られた石塔の墓。
100基はあったのではと推測されているが、現存するチュルパ(墳墓)は6基だけ。
高度に慣れてきたのか4000mの高地を歩いているという感じはあまりないが、日差しが強く暑い。
1時間近くの見学を終えプーノへ向かう。

4時過ぎチチカカ湖畔のプーノ着。
到着後すぐにモーターボートでチチカカ湖に浮かぶウロス島へ。
ウロス島はトトラと呼ばれる葦で作られた浮島。
大小40近くの島があり、大きな島には学校や教会もあるとのこと。
我々が行くと、子供たちがたくさん集まって来る。
そして「さいた さいた チュリップのはなが・・・」と歌い出したのにはびっくり。
観光客歓迎のため、子供たちがその国の歌を歌ってくれるらしい。
このほか夕食作りを見せてくれたり、民芸品などをたくさん売っていたり観光化されている。
子供たちはとっても可愛かったけれど、抱いていたチチカカ湖のイメージとはちょっと異なるものだった。
ボートに乗って帰路につくころにはすっかり日は落ち暗くなり、湖上の風の冷たかったこと。

シルスタニ遺跡 ウマヨ湖 チチカカ湖 バルサ(葦船)

8月5日(金)
今日はリマに戻り、帰国の途につく日。
5時半にモーニングコールで、6時45分にはバスで出発。
フリアカ空港で飛行機の出発まで1時間ほど待ち時間があったので、土産物屋で手袋など小物をいくつか買う。
10時40分リマ着。
バスでポコ・ア・ポコという民芸品のお店に。
早内さんという方がやっているお店で、ペルーのお土産はすべてここでそろうのではと思うほどいろいろなものがある。
今までいろいろな所でお土産を買ってしまっていたので、最終日でなくもっと早くここに来たかった・・・・・
今日の昼食はNORKY’Sという店でポジョ・ア・ラ・ブラサ(炭焼きチキン)を食べる。
おいしいがボリュームがあって食べきれない。
昼食後リマ市内観光へ。
旧市街(カテドラル、アルマス広場など)や恋人たちの公園などを見学。
その後黄金博物館へ。
実業家のミゲル・ムヒカ・ガーヨ氏が収集した金を中心とした品が展示されている。
いろいろな武器、ミイラ、日本の鎧兜・刀などもありその膨大な量に驚かされる。

       プーノの街

ポジョ・ア・ラ・ブラサ

カテドラル アルマス広場

夕食はホテルニューコルパックで日本食。
おすしや茶碗蒸し、煮物などが出て、久しぶりの日本食に感激!!
夕食後たくさんの思い出を胸に、一路空港へ。
特にトラブルもなく素晴らしい旅で良かったと思ったのだが・・・・・
最後の最後でヒヤッとさせられた。
なんとランペルーの出発が5時間半も遅れたのだった。
ロサンゼルスで乗り継ぎの日本航空に間に合うかハラハラしたが、なんとか間に合ってヤレヤレ。
9日間の旅を無事終え、予定通り成田に到着したのでした。

 

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